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5軸加工技術Technology
5-Axis Machining5軸加工
富士精機製作所は、他社に先駆けて、5軸加工機を重点的に設備投資してまいりました。現在の保有台数は横形・立形・複合型あわせて24台。その特性をフルに生かした生産体制を構築しています。
5軸加工とは?

5軸加工とは、従来の直線軸XYZの3軸に、2軸の回転傾斜軸を追加した加工方法です。3軸のみの加工と比較して、5軸加工ではより柔軟な加工が可能となります。
5軸加工は2種類に大別され、ワークに対して工具がアプローチする角度を傾け(割り出し)、その他3軸で加工を行う「割り出し5軸加工」と、軸全てを同時に制御し加工を行う「同時5軸加工」があります。前者は、ワンチャックであらゆる方向から加工が行えるため、加工精度の向上、時間短縮等の効果が見込めます。後者は、インペラの羽根部の加工等、3軸加工では不可能な曲面形状や、通常では刃物が入らないアンダー形状等の加工が可能となります。
5軸加工は2種類に大別され、ワークに対して工具がアプローチする角度を傾け(割り出し)、その他3軸で加工を行う「割り出し5軸加工」と、軸全てを同時に制御し加工を行う「同時5軸加工」があります。前者は、ワンチャックであらゆる方向から加工が行えるため、加工精度の向上、時間短縮等の効果が見込めます。後者は、インペラの羽根部の加工等、3軸加工では不可能な曲面形状や、通常では刃物が入らないアンダー形状等の加工が可能となります。
富士精機の5軸加工

富士精機では、「割り出し5軸加工」「同時5軸加工」の双方に対応していますが、特に少量多品種・量産の両方のニーズに応えるため、割り出し5軸加工の技術力を磨いてきました。5軸加工機は、ツールや刃物台を固定することで3軸機のようにも使用でき、粗加工から精密加工までをワンチャックで完結できる点が大きな強みです。これにより、段取り時間の削減と加工精度の向上を同時に実現しています。また、5軸加工機を多数保有することで、試作の小ロット多品種や複雑形状を伴う量産品といった幅広い案件に対し、スピードと精度で優位性を確保しています。
欧州では主流となりつつあるこの生産体制を、日本のものづくりに適用し、今後はIoTによるデータ取得・分析を活用しながら、より効率的で高精度な加工の実現を目指してまいります。
欧州では主流となりつつあるこの生産体制を、日本のものづくりに適用し、今後はIoTによるデータ取得・分析を活用しながら、より効率的で高精度な加工の実現を目指してまいります。
主要加工機(試作)


立形は松浦機械のMXシリーズを11台配置し、最大Φ850 × 450までのワークサイズの鋳物の試作加工を行っています。横形は牧野フライス社製の5軸加工機を使用し、主に削り出しの試作案件に使用をしています。
主要加工機(量産)


2024年にオークマ製の5軸複合マシニングセンタを2台導入しました。旋削工程とマシニング工程を1工程に集約し、主に鍛造品削り出しの量産案件に使用をし、夜間に無人加工を行っています。
また、30番の5軸加工機として、ブラザーを3台配置しています。斜め穴のある製品の加工などに力を発揮しており、工程を大幅に短縮しています。